アリナミンのCMが何を言ってるのか分からなかったので調べました

皆さんこんにちは。

ふとテレビを見ると、アリナミンのCMが流れていました。

私が見たのは桐谷健太さんが出演するこのCMです。

「ビタミンB1誘導体……フルスルチアミン?」

「ビタミンB1より吸収されやすいんだ!」

???????????????????

意味が全然分かりませんでした。フルスルチアミンってなに……? 吸収されやすいからどうなんだろう? 謎は深まるばかりです。

ということでネットで調べることにしました。便利な世の中です。

ビタミンB1とは

フルスルチアミンの前に、まずはビタミンB1がどんなものなのかを説明します。

ビタミンB1は、水に溶ける水溶性ビタミンの一種で、炭水化物(糖質)をエネルギーに変えるときに必要なビタミンだそうです。別名をチアミンといいます。

これが不足してしまうと、糖質がうまくエネルギーにならないため、疲労を感じたり食欲がなくなったりしてしまいます。

ビタミンB1不足の代表的な病気に脚気(かっけ)があります。全身の倦怠感、足のむくみやしびれなどの症状が出て、かつては結核と並ぶ国民病とまで言われたそうです。

ビタミンB1が多く含まれている食べ物に豚肉、うなぎなどが挙げられます。夏バテに効くとされる食材で有名ですよね。特に豚肉は多く含まれています。

ビタミンB1の弱点

そんな重要な栄養素であるビタミンB1ですが、水溶性のため水に溶けやすいので洗っただけで流れ出てしまいます。

実は、普段私たちが食べているお米にもビタミンB1は含まれています。しかし、精米したお米にはほとんど入っておらず、糠(ぬか)と胚芽がある玄米に多くのビタミンB1が含まれているのです。

脚気が昔国民病とまで呼ばれていたのは、江戸時代に白米を食べる習慣が庶民に広がり、そのせいでビタミンB1が不足がちになって脚気が増えていったからなのです。

また加熱したときに分解されてしまう性質もあります。体にとりだめしておくこともできないので、毎日摂取する必要があるのです。

ビタミンB1誘導体フルスルチアミンとは

そこで登場するのが、動画で桐谷健太さんが言っていたビタミンB1誘導体フルスルチアミン(以下フルスルチアミン)です。

フルスルチアミンはプロドラッグと呼ばれる医薬品です。プロドラッグというのは、体の中に入る前はあまり活動しませんが、体の中に入って代謝作用を受けたときに変化して効果が出るというなんだか分かりませんが効率的そうなスゴイものです。

フルスルチアミンは体の中に入って代謝作用を受けるとビタミンB1となり、普通のビタミンB1より吸収されやすく、よりたくさんのビタミンB1を各組織に届けることができるそうです。

CMのセリフを補足するとこうなります

「ビタミンB1誘導体フルスルチアミン……?」

(プロドラッグと呼ばれる体の中に入ったときに活性化されてビタミンB1になるすごい発明)

「ビタミンB1よりも吸収されやすいんだ!」

(水に溶けやすく加熱しても失われてしまう従来のビタミンB1よりも摂取しやすく吸収効率が優れていてよりたくさんの組織に行き届き、食欲不振や疲労感に良く効く)

初見で分かるかこんなもん。

まとめ

あまりの訳の分からなさにこうして調べてみると、人間ってスゴイなあ……と心から思いました。

よくこんな発明ができるなあ。

でも15秒でこれは伝わりませんよ……と書いているときにハッと気づく。

もしかしてわざとこんなCMにして興味を持ってもらうための策略だったのではないかと。

そうだとしたら恐ろしいですアリナミン。

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