自転車などで長距離の旅に出る場合、なんといっても気にかけなければいけないのが食事の問題です。
栄養素をきちんと把握し、効率よく摂取していかなければ体調を崩してしまい、場合によっては旅を続けられなくなるかもしれません。
最低限取らなければいけない三大栄養素
日常で普通に生活していく際に、バランスの良い食生活を送ろうと思ったとき取らなければいけない栄養素はなんと33種類だといわれています。
もちろん旅をしているのですからそんな種類の栄養素を毎日取れるわけがありません。そこで最低限取らなければいけない三大栄養素というものを重点的に取る必要があります。
1:たんぱく質
たんぱく質は血や肉のもととなる栄養素です。主に肉類、魚介類、卵、大豆や乳製品に含まれています。
旅をしている最中では肉や魚は出費がかさみますし、卵は持ち運ぶのが大変です。
そこで、おすすめする調達しやすいたんぱく質として魚肉ソーセージがあります。一本あたり10gあたりのたんぱく質を含んでおり、常温で保存できて携帯性も良く、常備するのにも最適です。
2:脂質
脂質は体を動かすエネルギーになったり、ビタミンの吸収を高める効果がある栄養素です。炭水化物と比べるとエネルギー効率が良いですが、エネルギーとして利用されるのには時間がかかります。
主に油やマヨネーズなどの調味料、肉類、魚介類、ナッツ類に含まれています。
旅向けの脂質を含んだ食品でおすすめなのがマヨネーズとナッツ類です。
マヨネーズは0℃~30℃であれば保存ができます。ナッツと比べてエネルギーや脂質が多く含まれていて、ナッツより安価に手に入ります。
逆にナッツはマヨネーズには含まれていないビタミンやミネラルを含んでいて栄養豊富ですが値段が高いです。保存方法ですが、開封してしまうと酸化が進んでしまうそうなので口を閉じることができる容器で保存したほうが良いでしょう。
3:炭水化物
炭水化物は脂質と同じエネルギーになる糖質と食物繊維に分類されます。糖質は脂質よりエネルギー効率は劣りますが、すぐにエネルギーとして利用されます。
主に米、パン、麺、いも類、砂糖類、根菜類などに含まれています。
旅をする場合におすすめな炭水化物は食パンです。
スーパーなどで安い食パンが70円ほどで買えます。これに魚肉ソーセージとマヨネーズを合わせれば、三大栄養素はすべて摂取できるんですよね。
調理の手間もなく、非常にお手軽です。
また、他にはパスタも良いでしょう。私の場合、茹でたパスタにすき焼き味のふりかけをかけて毎日食べていました。そんな食事を続けていたら飽きないのかと思うのかもしれませんが、貧乏旅だったこともあり食事を切り詰めていたのでそんな発想すらありませんでした。ご飯が食べられるだけで嬉しかったんですよね。
これで三大栄養素はとりあえず摂取できますが、この上に五大栄養素というものもあり、いままでの三大栄養素にビタミンと無機質(カルシウムや鉄分)をとれればより健康的な食事になります。
ビタミンを摂る場合には、スーパーなどで緑黄色野菜や豚肉などを買う方法があります。畑が多いところでは、野菜の無人販売所があったりするのでそこで買うというのも良いでしょう。
カルシウムや鉄分を摂る場合、カルシウムは先にあげた魚肉ソーセージに含まれている場合があるので活用しない手はありません。ホントに魚肉ソーセージは優秀だなあ……
鉄分はレバーやほうれん草、だいずに多く含まれています。これらの栄養素まで摂ることができたら素晴らしいです!
栄養素を理解しているのといないのとでは体調に大きく関わります。しっかりと頭の中に入れておき、旅の中で病気になったりしないよう気をつけましょう。