みなさんこんにちは。
ユダヤ教がどのようなものかご存知ですか?
ユダヤ人については良く聞くけれどユダヤ教のことはよく知らないという人もいらっしゃると思います。
今回はそんなユダヤ教の思想を簡単に紹介していきたいと思います。
ユダヤ教はその名の通りユダヤ人の人々が信仰している宗教で、紀元前13世紀~前12世紀に現在のイスラエル中心とした地域で生まれた宗教です。現在は主にイスラエルとアメリカ合衆国に人口が集まっており、総人口は1400万人ほどだと言われています。
ユダヤ教の始まり
当時飢饉で苦しんでいたイスラエルの人々はエジプトに移動し、農耕を営むようになりますが、それを良く思わなかったエジプト人に奴隷として使われるようになってしまいます。
これを見ていた神は「モーセ」という指導者にイスラエルに戻るよう命じ、イスラエルの人々はモーセに率いられエジプトを脱出します(出エジプト)。
エジプト人はこれを追いかけますが、モーセが持っていた杖を振りかざすと海が2つに割れ、イスラエルの人々は無事に海を渡ることができたといいます。この海が割れるという有名な話はユダヤ教のものだったんですね。
そうして無事エジプトから脱出したイスラエルの人たちに神は「あなたたちを自由にしたのだから私と契約をしなさい」といい、律法(トーラー)を授けたといいます。
これは法律と倫理を兼ねたようなもので、衣食住や結婚、刑法や宗教の儀礼などが細かく書かれていますが、そうした規定の「憲法」にあたるものがモーセの十戒と呼ばれています。
ユダヤ教の人々はこの律法を守って生活する団体であると言えるのです。年中行事や通過儀礼を行いながら律法を守り、死後に神の救済を得るのがユダヤ教の大きな目的です。
モーセの十戒の内容
1.他の神を崇拝することを禁止
2.偶像を作ることを禁止
3.神の名前をいたずらに唱えることを禁止
4.安息日を守る
5.父母を敬う
6.殺害を禁止
7.姦淫を禁止
8.盗みを禁止
9.隣人に偽証することを禁止
10.隣人の家のものを欲することを禁止(妻、家畜なども)
この十戒はユダヤ教から派生したキリスト教も根本的な倫理規定としています。
ユダヤ教の食の規定
ユダヤ教は食べるものに対してもさまざまな規則があります。
食べられるものは以下の通りです。
1.陸上の動物では反芻しひづめが完全に分かれているもの(牛、羊、鹿など)
2.魚はひれ、鱗があるもの(タコやイカなどはNG)
3.食べてはいけない鳥類を除いたもの(鳩、七面鳥、鶏など)
4.イナゴやバッタなど一部の昆虫
なんとも複雑で面倒だなぁと感じますよね。
また、肉に関しては食べられるものでも規定があり、
生きた動物から切り取った肉は食べられず(完全に殺す必要がある)
血を飲んではいけないし(レアのステーキなどはNG)
肉と乳製品を同時に食べてはいけません(チーズバーガーなんかがダメです)。
ユダヤ人特有の選民思想
規則が多すぎないか!?と感じる方もおられるでしょう。ユダヤ教は、モーセの口伝の律法をまとめたタルムードという書物があり、そこに守るべき規定などが書かれているのですが、
それらがなんと613もあります。
ユダヤ教の人は大変だなと我々は感じてしまうでしょうが、彼らはどうやら違うみたいです。
ユダヤ人はこれらの戒律を守れることを誇りに思っているそうです。立派なユダヤ教徒になるために律法を守るのではなく、神に選ばれたユダヤ教徒だからこの律法を守ることができるのだと。
これは選民思想ともいわれます。
この考え方は日本人にはあまりないものなのではないでしょうか。
ユダヤ教はとにかく勉強を重要視する
ユダヤ教において最も大切なことは、勉強です。
彼らは小さいときからたくさんの戒律を覚え、同時に勉強の重要性を学びます。
ユダヤ教徒は教育こそが身を守る手段と考え、国を守るには兵隊を生み出すよりも子供によい教育を受けさせるべきとされている。
そのため一般大衆のほとんどが文盲だった紀元前からユダヤ人の共同体では授業料が無料の公立学校が存在していた。
平均的なユダヤ教徒は非常に教育熱心で、子供をよい学校に行かせるためには借金をすることも当然と考える。
聖書などは丸暗記してしまうそうです。
世界に0.25%しかいないユダヤ人ですが、そのユダヤ人がノーベル賞受賞者の20%を占めています。
Face bookの創業者やGoogleの創業者、スターバックス・コーヒーを経営するのもユダヤ人です。
他にも物理学者のアインシュタイン
作家のフランツ・カフカ
精神分析学者のジークムント・フロイト
最初のコンピュータを開発したフォン・ノイマン
これらの人物もすべてユダヤ人です。
その所業から、今ではユダヤ式学習法を用いた勉強をするための本なども作られています。
まとめ
今回はユダヤ教について紹介いたしました。
ユダヤ人の優秀さはこの宗教形態が理由なのかもしれません。
勉強に対する考え方などは参考にできる面も多いのではないかと思います。