徳島県の山で坂道を自転車で下っている最中に死にかけた話

こんにちは。

私はひとり、自転車でふらふらと旅行をすることが好きなのですが、大変な目に遭うことも何度かありました。

今回はその中でも初めて「死ぬかも知れない」と感じたときの経験をお話したいと思います。

 

9月の徳島県での出来事

そのとき私は徳島県で8月いっぱいまで住み込みのリゾートバイトをしており、そのバイトが終わった次の日から野営道具をリュックに詰め込んで徳島放浪をしておりました。

お目当ては祖谷のかずら橋と呼ばれる植物のつたで編みこまれた橋です。かずら橋を見るため、自転車でえっちらおっちら1400mほどの高さの山を登り、無事かずら橋をこの目に拝むことができました。

 

 

祖谷のかずら橋

その日はかずら橋に到着したのが既に夕方だったのでキャンプをして一夜を過ごし、翌朝起きてみると……

雨が降っていました。

しょうがないねと自分に言い聞かせ、山道を今度はひたすら下っていったのですが、ここでアクシデント発生

 

 

祖谷の坂

下っている最中にブレーキが効かなくなりました。

当然坂道が延々と続いているのでスピードはどんどんと増していきます。それに負けない勢いで血の気も引いていき、軽いパニック状態になりました。

「ここで死ぬ」などという思いが脳裏をかすめつつ、必死に足でブレーキをかけ続けますが、一向にスピードは落ちません。

やばい、やばい、と走り続けると道の先がカーブになっていました。向こう側は見渡せず、もし車が来たら正面衝突は確実です。

しかし止まることはできないので、当然フルスロットルでカーブに突っ込みました。幸い車は来ませんでしたが、この状況を変えないことにはどちらにしろ死ぬか良くて大怪我です。

本当に運が良いことに、その先が少し傾斜が緩くなっていたので、これでもかと足をアスファルトに突き刺しなんとか自転車から降りることができました。

そして30分ほどブレーキの整備をしてがっちりと止まることを確認し、山をおりられたのです。

 

雨の日に自転車に乗る時の注意点

今回は辛くも助かりましたが、もし車が来ていた場合運転手の方は大迷惑です。これは自転車に限りませんが交通マナーを守り、決して事故が起きるようなことがあってはいけません。原因を考えていくと、私は事故が起きやすい要因を持ち合わせておりました。

1:荷物が重すぎた

当初私はリュックに10kg程の荷物を入れて自転車に乗っていました。当然ですが重量が増すほど坂道でのスピードは上がっていきます。大荷物のときにはスピードを抑えすぎるくらいがちょうど良いでしょう。

2:ブレーキの整備が不十分だった

実は山に上っているときからブレーキの調子が悪く、何度か整備をしながら進んでいました。その場ではなんとかなっていたので「今日も大丈夫だろう」と高を括っていたこともこの事故に繋がった要因です。ブレーキは絶対に聞くよう確認することが大事です。今回のように、雨でタイヤが濡れる場合は、そのことも見越してきつくブレーキをかけられるようにするべきでしょう。

3:下りに対する認識が甘かった

今まで事故らしい事故を経験したことがなかったため、「下り道は危険だ」という認識が甘くなっていたことが最大の要因です。止まらなくなったら死ぬ、そんな心持ちであれば荷物の重さやブレーキの点検、雨の危険性について確認に余念がなかったでしょう。

山の坂道では油断してはいけない

この事故で私は死んでいてもおかしくありません。なんとか生きていられましたが、坂道でブレーキが効かなくなってしまうと死にます。死なないにしてもとてつもなく怖い思いをすることになります。また、繰り返しになりますが他の車や歩行者に迷惑です

自転車に乗られる方、ブレーキの点検は忘れずに行いましょう。下り坂では荷物の重さを考え、爽快感を求めるのではなく、安全に運転できるよう可能な限り注意を怠らないようお気をつけ下さい。

 

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